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強い意思を持つためにはメンターとアンカーが大切。ユーグレナの出雲充氏が語る起業マインド ::IVS 2015 Spring Miyazaki #IVS

Written by Hiroyuki Arai

IVSは主にインターネット業界のトップレベルの経営者が一同に会し、業界展望や経営に関して本気で議論する場である。年2回約700名の招待制オフサイト・カンファレンス(3日間)を開催しています。
新サービスの発表の場「Launch Pad」も同時開催しています。
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【Session 1】ミドリムシが世界を変える – 挑戦する経営

【Session 1】ミドリムシが世界を変える – 挑戦する経営ご登壇される皆様です。(スピーカー)株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲 充 氏 (モデレーター)インフィニティ・ベンチャーズLLP 共同代表パートナー 小林 雅#IVS

Posted by Infinity Ventures Summit on 2015年6月10日

【Session 1】ミドリムシが世界を変える – 挑戦する経営[株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲 充 氏]『18歳、生まれて初めて行った海外、バングラディシュで受けた最貧国の衝撃。ただ、不思議なことに、バングラディシュではお腹を空かせた子供の姿はありませんでした。問題の根源は、"飢餓"ではなく、"栄養失調"。これを解決できる夢の食材として、僕はミドリムシに賭けることに決めました。』#IVS

Posted by Infinity Ventures Summit on 2015年6月10日


ユーグレナ出雲氏が語った「合コンメソッド」の意味と、起業家に必要な「アンカー」 | TechCrunch Japan

ミドリムシが世界を変える - 挑戦する経営
ミドリムシが世界を変える - 挑戦する経営

ミドリムシというのは光合成を行う藻類。出雲氏の言葉でいえば「ワカメなんです」ということで、いわゆる「虫」ではない。動物と植物の両方の性質を兼ね備え、59種の必須アミノ酸を作り出すことができる稀有な生物だ。このミドリムシには食糧問題(栄養失調)や環境・エネルギー問題を解決するポテンシャルがある。バイオ燃料として、とうもろこしを使うようなものもあるが、これは世代的にはもう古くて、今後の新世代のバイオ燃料としての必須要件は、農作物と競合せず、地球上で最も重要な資源である農地を使わないことという。ミドリムシはそういう次世代バイオ燃料で、すでに一部は、いすゞ自動車と共同で都内でバスを走らせているそうだ。
ユーグレナ出雲氏が語った「合コンメソッド」の意味と、起業家に必要な「アンカー」 | TechCrunch Japan

ミドリムシが世界を変える - 挑戦する経営

ベンチャー企業ならではのエピソードが、最初の顧客を見つけるまでの長い道のり。2005年にミドリムシの培養ができるようになり、2006年から販売を始めたのだが、2007年末までの2年間、合計500社を訪ねたものの1社も取り引きを決めてくれる企業が現れなかった。多くが「他社が採用したらまた来てください」と言って、採用しかねたのだ。後に「他社での採用が決まったかのように、うまく言えばいいのに」という趣旨のアドバイスももらったのだが、出雲氏が選んだのは「501番目の企業を訪問すること」だった。その501番目の企業である、伊藤忠商事が販売を決断したことで、道が開けたというわけだ。出雲氏は「ベンチャー企業にとって、大手企業や政府との実績が転換点になる」と振り返る。
ニュース – 「500社に営業、ダメならどうする」、ユーグレナの出雲氏が語るベンチャーの黎明期:ITpro

1つは、知人に「学生時代に合コンを企画したことがないからダメなんだ」と指摘されて気付いたこと。良い合コンをするには良い人に来てもらわないといけない。参加する女性は、イケてる男が来るかどうかを心配するもの。それは男性側も同じで、いい女性が来るかどうかを気にかける。だから、もうあの人もこの人も来ると言ってくれてますよ、ということを、まだ全員が迷っている段階で女性にも男性にも同時に言うことが大事だという話だ。

ユーグレナには、まだ採用実績がないんですよね、と言って断られるケースが圧倒的に多かったのに、いざ伊藤忠が担ぎ始めると売れた。それは伊藤忠ブランドもあったのだろうとはいえ、最初の1社の「イエス」さえあれば売れるだけの商品力があったということで、足りなかったのは合コンメソッドだったのかもしれないということだ。
ユーグレナ出雲氏が語った「合コンメソッド」の意味と、起業家に必要な「アンカー」 | TechCrunch Japan

出雲氏は続けて「ベンチャーの投資も同じでしょ?」と会場に語りかけた。つまり、投資家が投資するかどうか逡巡しているときに、もうすでに別のVCにリードインベスターとして投資する約束をしてもらってるのだと別の投資家に言う、ということだ。構図としては全く合コンと同じだ。

さすがに投資家サイドのIVPの小林氏は、合コンメソッドについて「ときどきやります」と苦笑いしつつも、免責事項として小さな字で「未確定事項であり将来変わる可能性がある」と書きますけどねと、すかさずフォロー。すると出雲氏は、そんな自明な但し書きが駆け出しのスタートアップに必要なのだろうか、と、ちょっと挑戦的な問いかけをした。そんなことことよりも、起業家が気にするべきことは勇気と覚悟ではないか、という。
ユーグレナ出雲氏が語った「合コンメソッド」の意味と、起業家に必要な「アンカー」 | TechCrunch Japan

「こういう話をすると、皆さん意志の強さ、弱さって言います。でも、意志ってスカラーじゃなくて、ベクトルみたいに向きなんですよ。向きを自動的に思い出す仕組みがあれば、誰だってできることなんです。意志ってベクトルみたいなもの」
ユーグレナ出雲氏が語った「合コンメソッド」の意味と、起業家に必要な「アンカー」 | TechCrunch Japan

出雲氏にとって、グラミン銀行を作ってノーベル平和賞をとったムハマド・ユヌス氏はメンターの1人で、Tシャツはユヌス氏との約束を象徴している。ユヌス氏の業績は途上国の貧困層を対象にした低金利で無担保の融資だが、75歳になった今も貧困撲滅のために1年のうち250日は講演をして飛び回っているという。そのユヌス氏が「かつて栄養失調というものが地球上にはありました」ということを展示する「貧困博物館」をいつか作るのだ、そのときが貧困問題が本当に過去になるときなのだという話をしたとき、面会した出雲氏はその博物館のフロアの1つを、栄養失調を解決したミドリムシの展示にしたい、自分たちがやりたいと、その場で申し出たという。
ユーグレナ出雲氏が語った「合コンメソッド」の意味と、起業家に必要な「アンカー」 | TechCrunch Japan

その時に買ったTシャツを衣装棚に置いておくことで、朝起きても、夜寝るときにも、ユヌス氏との会話と初心を思い出すのだという。「あのとき調子よく貧困博物館をやるって言ったのに……。それで明日もう1日やってみようという気持ちになる」。起業家にとってアンカーは賞状でもハンカチでもなんでもいい、という。ただし、それをメンターと呼べる人から受け取ることが不可欠だという。それはメンターとの約束のように機能するのだ、と。
ユーグレナ出雲氏が語った「合コンメソッド」の意味と、起業家に必要な「アンカー」 | TechCrunch Japan

【Session 1】ミドリムシが世界を変える – 挑戦する経営「問:自社のファン/応援団を増やすため、大事なことは?」[株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲 充 氏]『私が唯一、意識していることは、アントレプレナーのモチベーシ…

Posted by Infinity Ventures Summit on 2015年6月10日

参加者からの質問として、スマートエデュケーション代表取締役社長の池谷大吾氏が「社長の小さなピボット(事業の転換)に、周囲がついていけないことはないのか。あったとすれば、どうやって乗り越えたのか」と尋ねた。出雲氏は「社長は外でたくさんの刺激を受けるので、それは必ず起こる。自分もその答えを探しているところ」としながらも、自らが実践していることを示した。それは、「技術については、技術担当の創業者の意見に従い、販売に関してはマーケティング担当者の判断にならう。その代わり、社長としての判断は信じてもらう」というルールだという。
ニュース – 「500社に営業、ダメならどうする」、ユーグレナの出雲氏が語るベンチャーの黎明期:ITpro

ミドリムシが世界を変える - 挑戦する経営

1つは、会社のステージが変わったと考えてチームメンバーを効率的にシャッフルする方法。これはユーグレナではやっていないという。

もう1つは、経営幹部の間で適切なロールを設定して互いの判断を尊重する方法。ユーグレナだと共同創業者で研究者の鈴木健吾氏が、何らかの研究上の判断をしたときには、出雲氏は自分がどれほどいいアイデアだと思っても鈴木氏に従うという。「鈴木が、これは100年研究してもできるかどうか分からないと言ったら諦める。営業の福本が、これは売れないといったら諦める。どんなにアイデアに未練があっても、鈴木や福本といちど徹底的に議論をやりあったことであれば、それは蒸し返さない。そこを守っていれば方向性についてはうまく行くんじゃないかと思う」。
ユーグレナ出雲氏が語った「合コンメソッド」の意味と、起業家に必要な「アンカー」 | TechCrunch Japan

ミドリムシが世界を変える - 挑戦する経営


About the author

Hiroyuki Arai

ビジネスクリエイター、インキュベーター、アクセラレーター、コンサルタント。エンジニアとして、PHP/HTML/CSSのマークアップ言語によるWebサイトの制作、SEOエンジニアリング、アクセス解析アナリストを経験した後、IT領域の技術/潮流をベースとしたエスタブリッシュ企業向けのコンサルタントを経て、複数のIT企業にて、Web/アプリ系、O2O系、IPライツ系の新規事業立ち上げに注力。事業開発から経営企画業務まで、事業および会社立ち上げに関する業務を幅広く経験。